臨床心理室では、主に心理検査、心理面接(カウンセリング)を行っています。
心理検査
心理検査は、患者様の知能や性格、気分や感情(うつや不安)の状態などを測定するために行います。文章を書いたり絵を描いたりするもの、項目にチェックをつけて回答するアンケート式のもの等さまざまな種類があり、目的に応じていくつかの検査を組み合わせることもあります。
検査の主な目的
- 診断や治療方針を決めるための資料とする
- 心理面接など治療での変化をとらえることができる
- 自分の強みに改めて気づくなど、自己理解が深まる
- 今後生活していくうえでのヒントがみつかる
心理面接(カウンセリング)
心の悩みや現在抱えている問題を、少しでも軽くしていくために、心理面接を行っています。面接では、時間を決めて定期的にお会いし、心配なことや気になることについて話し合います(基本的には主治医診察前に行います)。はじめの段階では、主にどうしてつらい状況になっているのかを理解していくため、お話をうかがいます。そのうえで、つらさを和らげるためにどのようなことができるかを一緒に考えていきます。
具体的には、
- 出来事に対するとらえ方や考え方を変えてみる
- 問題の解決に向けた目標や計画を立てて、実行する
- 絵画や箱庭など、道具を使って自己表現をする
- ストレス対処やリラクゼーションの方法を身につける
など、面接にも様々な方法(技法)がありますが、それぞれの患者様の状況により様々な方法を提案しながら行っています。